サンケイリビング社のフリーペーパー 世田谷区教委が配布協定を解除


 世田谷区教育委員会は、サンケイリビング社が発行するフリーペーパー「エコリ-世田谷版-」を区立小学校で配布することを定めた協定を結んでいた問題で、区教委は2日、協定を解除すると表明しました。
区議会決算特別委員会で、日本共産党の中里光夫区議の質問に答えたものです。

子育て世代を狙い撃ちにした企業広告

 「エコリ」とはどのような雑誌でしょうか。サンケイリビング社のホームページによれば、創刊の目的は「より良い小学生ライフを送るための学校教育、家庭教育のサポート」とありますが、「ここ数年子育て情報誌の創刊ブームとなっている」「団塊のおじいちゃん、おばあちゃんをはじめとした「孫マーケット」が形成されつつあり、2007年問題も追い風となる」という背景を受けて創刊したと書いてあります。そして、特徴として「配付ステージは小学校」「担任の先生から児童一人ひとりに配付され保護者に届けられます。確かな配付と媒体に対する受け取り手の高い信頼性が期待できます」と、子育て世代を狙い撃ちにした広告媒体としての有効性をアピールしています。
 一目で広告とわかるものだけでなく、「記事体広告」と呼ばれる、記事の体裁をした広告が使われています。「しっかり早起き、きちんと朝ご飯」という記事は、早起き奨励の記事ではなく、旅行会社の広告です。新幹線を使った京都への日帰りパックツアーの広告で、「きちんと朝ご飯」の中身は駅弁の宣伝です。また、巻末にアンケートハガキが添付されていますが「個人情報収集の仕掛けつき広告だ」と指摘されています。フリーペーパーは広告収入によって発行し、無料配布するものです。大部分が広告で占められています。

区立小学校が広告配布を請負

 世田谷区教育委員会は、サンケイリビング社と協定を結んでいました。協定では、編集はサンケイリビング社が行い、教育委員会が区立小学校を通じてエコリを保護者等に配布することが決められています。区立小学校が企業広告の配布を請け負うことになります。

「配布は不適切」日本共産党が追求

 日本共産党の中里光夫区議は「記事を装った広告をはじめ、紙面のほとんどが企業広告であり、このようなものを教育委員会が小学校で配布することは不適切」だと追求しました。世田谷区教育委員会は協定の解除を通知したことを表明しました。しかし、解除は2ヶ月前に通知することになっており、10月、11月の2回は親を対象に配布する」と答弁しました。中里区議は「配布は中止すべき」と求めました。
[PR]

by satokichichobita | 2007-10-05 21:01 | 議会報告  

<< 特別文化功労表彰に… 区民施設使用料総額1億円値上げ... >>